気道異物

 気道異物とは、口や鼻から肺につながる通り道に、食べ物などがつまり息ができなくなることです。これを窒息といいます。比較的、乳幼児や高齢者に多くみられ、緊急に対応しなければ呼吸と心臓が止まってしまいます。 乳幼児は、目に見えたものは何でも口に入れる傾向があるため、口に入るようなサイズの物は手の届く範囲に置かないようにしましょう。ピーナッツなど丸くツルっとしたものを食べさせるときは特に注意が必要で、未就学児にはなるべく食べさせないようにしましょう。

 高齢者は、食べ物をかみ砕いたり、飲み込む力が弱くなります。また、飲みこんだものが誤って気道に入った場合、咳をして吐き出す力も弱くなっています。脳卒中の後遺症で口やのどの動きが不自由になっている高齢者は特に危険です。特に、餅やこんにゃくなどで窒息する高齢者が増えており、このような食べ物はなるべく避ける、あるいは細かく切るなど配慮が必要です。

万が一に備え、応急手当を参照し、事前に異物除去方法を知っておきましょう。

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