救急車の適正利用について

 

 宗像地区消防本部では、7台の救急車(うち1台は非常用)を配置し、24時間体制で管内(宗像市・福津市)の救急事故などに対応しています。
 救急出動の中には、「かすり傷などの軽いケガ」や「夜間・休日のため診察時間外だった」など、安易な119番通報による出動が増えており救急件数の増加の大きな原因となっています。令和2年中に救急車で病院へ搬送された方の約38.0%が入院の必要がない「軽症」と診断された患者さんでした。
119番通報を受けると、通報場所に一番近い救急車が駆けつけることになりますが、このままだとすべての救急車が出動してしまい、本当に救急車が必要な重い症状の患者さんへの対応が遅れてしまうことが予想されます。 


  救急車を要請するときは、本当に救急車が必要なのかもう一度考えて、緊急性がなく、救急車以外に搬送手段がある場合には救急車ではなく、自家用車やタクシーなどを利用してください。また、体の調子がおかしいときには、症状が重くなる前に、早めに病院で診察を受けましょう。

市民の皆様のご理解とご協力をお願いします。



救急車の出動状況
区 分 平成22年 平成27年 令和元年 令和2年
救急出場件数 4,981件 5,796件 6,559件 5,832件
1日当たり平均 13.7件 15.9件 18.0件 15.9件
救急隊数 4隊 4隊 5隊 6隊
程度別の状況
区 分 平成22年 平成27年 令和元年 令和2年
搬送人員 4,667人 5,465人 6,147人 5,391人
程度別 軽 症 1,757人 1,822人 2,314人 2,048人
中等症 2,338人 3,205人 3,484人 2,984人
重症等 572人 438人 349人 359人

 このままでは、救える命も救えなくなるかもしれません。本当に
救急車を必要としている人のために、救急車の適正利用について、
市民の皆様のご理解とご協力をお願いします。
 なお、事故の状況や急病の症状からみて緊急だと感じたら、
迷わずすぐに119番通報して下さい。


 宗像地区消防本部の救命講習受講者(普通救命・上級救命)の市民アンケート調査によると、軽いケガや病気には救急車が出動しないとした場合には、どういった対応が必要と思いますか?との質問に対し、多くの市民の方が、病院情報の提供や医療相談(アドバイス)の実施が必要と回答されています。

◆医療情報案内や医療相談(アドバイス)等は、こちらをご利用ください。※ふくおか医療情報ネットにリンクしています。
   
 ふくおか医療情報ネットって何?

 福岡県では2004年1月からインターネット上で医療機関情報を県民向けに提供する『ふくおか医療情報ネット』(運営委託・財団法人福岡県メディカルセンター)を開設しています。
 ふくおか医療情報ネットでは、住民の医療機関選びに際して、診療科目、住所、診察時間、専門医の有無、セカンドオピニオンや外国語への対応の可否などの条件検索が可能で、さらに感染症や予防接種、花粉情報なども提供、さらに医療行為に関する各種相談窓口も紹介しています。>

 
福岡県小児救急医療電話相談って何?

 夜間に子どもが急な発熱、下痢、嘔吐、けいれん、ケガなどをした場合、経験豊かな看護師や小児科医が対応する相談窓口です。


 この電話相談では、県内同一短縮番号『#8000』で相談窓口に連絡すると、症状に応じたアドバイスを得られる仕組みです。子どもを持つ保護者に好評なため、従来は19時から23時までだった受付時間を平成21年6月から翌朝7時までに時間延長して相談に応じています。

  
救急医療情報センターって何?

 24時間体制で休日・夜間に診療可能な病院の情報のほか、平日の日中に「○○市の○○に住んでいますが、付近の耳鼻科を教えてください。」というような質問にも対応してくれます。

◎電話番号:092(471)0099(年中無休:24時間体制)

お問い合わせ先
宗像地区消防本部 救急課
電話:0940-36-2455
ファックス:0940-37-0011
Mail:kyukyu@munakata119.jp